おっちゃん二景

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コーヒー。

水曜日の日記

 

前日,同僚に午前中は家から出られない(荷物受け取りがある)と伝えて,自宅待機でゆっくりできるわ~,と喜んでいたら,まさかの8時半にクロネコさんがやってくる事態になり,少し早めに仕事に向かう。(しかもこの時間帯なら家に居る,と習慣付いたらしく,今日も8時半だった・・・。)

 

自宅近辺は道が狭く,しかも結構車通りが多い。昨日は近所のアパートの改修工事なのか,T字路にトラック2台止まっており,さらに狭い。

そこを配送トラックも通る(コンビニがあったり,プチ商店街があるので)。

 

僕は自転車の鍵をなくし,近所の自転車屋まで後輪を持ち上げつつ歩く。

 

件の改修工事現場にて,交通整備のおっちゃんが,「通れる,はいまっすぐー」とでかい声で配送トラック誘導している。4トン位なので,そんなにでかくはないけど,さすがにぎりぎりかなあ。と遠目で見ながら近づいていく。チャリを持ち上げながら。

 

ご苦労様です。仕事がんばってください。

 

と言いたいのだが,近くで見たら,いやうすうす感じていたが,遠くから見ても正直言って無理。本当に無理。この交通整理おっちゃん運転できるのかあ?と思うくらい無理。通れないだろ。

 

さらに,配送トラックは右折したいのである。T字のの部分にトラック2台止まり,その横を配送トラックがーからに曲がりたいのである。無理じゃん。

 

もう行くも戻るもできなくなってから,整備のおっちゃん「あー無理かなあ」とか言い出す。運ちゃん(愛情を込めてこう申し上げますが)苦笑い。そりゃそうだ。

 

現場の兄ちゃん(愛情ry)にお願いして止めているトラックを移動する。整備おっちゃんは「移動しますから言ってくださいよ」などと現場くんにも嫌み?言われる。工事トラックには車止めがはまってたり(これは僕が声をかけた,怖いわ),トラック後方の荷物(ビニールシートとかコーンとか)を片付けないで動かそうとするから,さらに手間。もう何度手間なのだろう。

 

がんばっていらっしゃるのに,うまくいかないことって有るなあと思った。

 

自転車屋は水曜休み。もう一度持ち上げて帰る気力もなく,1日100円の自転車置き場に行く。

受付のおじさん,どうしたの?と僕に尋ねる。自転車の鍵をなくして持ってきました。自転車屋さん休みで今日1日止めさせてください。

 

お:そりゃ気の毒だね,家にあるの?

僕:いや,ないです。仕方ないですね。

 

お:外しておいてあげようか?

僕:え?(え?)大丈夫ですよ。あした取りに来ます。

 

お:そう?家にないの?

僕:ないんですよ~。

 

あー疲れた。コーヒーを飲みに行く。はじめて入ったけど,外から見て雰囲気良さそうだった。

コーヒーの善し悪しはわからないけど,丁寧に入れてもらった風で,おいしかった。

 

でてから駅に向かうと,さっきの自転車おじさんに遭遇する。

 

お:さっきの自転車,はずせそうなら鍵外しておいてあげるね~。

僕:え?(え?)いやいやそんなお手間かけてもらわなくて大丈夫ですよ。

あした自転車屋さんに行きますし。

 

お:うんうん,できたらね

僕:あはは,まあご面倒でなければ。

 

おっちゃん,僕が持ち主でなかったらどうするつもりなんだろう。盗品とか。

鍵外されてたら,100円払うと持って行かれちゃうんですけど,どうするんだろうか。

 

まあいいや。良心というものをいただいて,今日はいい日だったということにしよう。

 

必死に導こうとして,端から見て無理だとわかるはずのところに局面を持って行ってしまうこと,

 

たいそうよかれと思って,大して善行でもないことを必死でしてしまう。

 

自分の仕事も,こんなことばかりなんだろうかと,反省した1日だった。